前回にも書いたとおり、「新ソードワールドRPGリプレイ」は大ヒットしました。
どれくらいの大ヒットかというと、登場したキャラクターたちの出てくる小説が出たのはもちろんのこと、イラストを担当した浜田よしかづさんによるコミカライズ、さらに前代未聞ともいえるドラマCDまでも発売してしまいました。 (図1)
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(図1)
話が逸れましたが、前述のリプレイのヒットにより、ソードワールド以外のゲームや、富士見書房以外からもリプレイ集の発売は再び増えてきます。しかし、それらのリプレイ集の多くは以前のそれとは違う特徴を備えていました。
読者の大半が実際にプレイしている人達、というのが過去のリプレイ集の特徴だとするなら、現在刊行されているリプレイ集の多くは、実際にはゲームをプレイしていない人たちも読んでいる、という状況が生まれています。
なぜそうなったのかというと、リプレイ集の多くが、キャラクター小説、つまりライトノベルの一種であるようになりつつあるのが、現在のリプレイ集の特徴になっているからです。 そもそも、現在プレイされているTRPGの多くは、プレイダビリティ、プレイのしやすさを優先させたものが多く、ルールも簡素であったり、またキャラクターの設定のさせ方そのものをルール化しているものが多くあります。
つまり、作中に出てくるルールなどは一切分からなくでも、リプレイ集そのものをひとつの小説のように楽しむ、そういう読者層が現在TRPGの一部を支えているというのは実に不思議でもあり、面白いことだと思います。
ネットによるオンラインゲームがこれだけ普及した現在、何が楽しくていちいち顔を突きわせてサイコロでゲームしなければならないのか、というが一般的なTRPGへの反応だとは思いますが、実プレイ未経験のリプレイ集読者のかたも、一度くらいTRPGをプレイしてみてはいかがでしょうか?
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(図2:鼻血出るくらいオススメです!)
(担当 有冨)