2010/1/6 21:00掲載
岩井の本棚

2009ベスト 西の店舗編

あけましておめでとうございます。

あんまりめでたくなかった2009年も終わりましたが、マンガ界もまた大不況に翻弄され、さまざまな騒動が起こりました。そしてその騒動の大半がカネ絡みだったことはやっぱり時勢が影響しているのかもしれません。
  • 原稿料安いよ問題
  • 原稿料だけじゃ食ってけないよ問題
  • でも単行本も売れないよ問題
  • そうはいっても出版社自体に余裕がないからそんな売れてない人の原稿料上げるのムリだよ問題
  • 雑誌売れないから単行本もあんまり刷らないよ問題
  • 増刷を満たすだけの需要なさそうだから旧作の再版かけないよ問題
  • ほしい本が店頭にないからネットで本買うよ問題
  • 書店の大型化に伴い売れ筋の本中小に配本されないよ問題
  • それが高じて中小書店廃業しまくり問題
  • 書店数少なくなったから雑誌も売れず、ネット配信始めたけどぜんぜん金につながらないよ問題
  • だいたいPSPGOでだれもマンガなんか読んでないよ問題
  • 紙媒体ダメなら雑誌やめてネットでコミック売りたいけどイマイチ統一課金系のプラットフォームないからケータイに食われまくってて、多くの版権抑えてるおれら大出版社抜きにして儲けててあいつらムカつくよね問題・・・。
それら多くの問題はすべてカネに帰結してしまうのが切ないですね。

マンガの場合は雑誌本体が広告料に依存しすぎてないという利点があるので、それだったら雑誌をそもそも作らずにコミックをWEB配信して、たまったら単行本にすればいいのではという試みが各社から出てますが、いまのところ採算が取れてるぽい匂いはしません。

紙の終わりだとささやかれて久しいですが、それは従来とおり雑誌では多少ソンしても単行本で稼ぐというシステムの崩壊でもあります。

09年はその前段階としての作家側、出版社側双方での叫びと綻びと崩壊が始まったのかなと感じざるを得ない1年でした。10年はマンガ界にとってよい年であればと切に願います。

さて、ことしで4年目を迎えました、まんだらけスタッフによる09年のコミックのベストです。

ルールはただひとつ、「09年に読んだマンガならなんでも可」。

09年に発行された本からのみ選ぶとか、そういうの一切ナシです。だって僕ら古書店ですから。いままでに発行された本すべてが、今年読んだ本ベストの対照になります。

あと誰が1位に入れたから何ポイントとか、加点制で順位決めるのもしてません。 個人のチョイス、よいと思ったものを強引に集計して総和を求めても仕方ないですからね。

まず今回は名古屋以西の店舗 (名古屋・大阪・福岡) の5店舗のスタッフによるベストです。

(担当・岩井)

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福岡店 コミック担当 青柳


「関節王」三倉佳境

柔道vs柔術、38歳孤高の挑戦。
剣道をやっていた自分にとって隣の柔道部ってもの凄く近い存在でしたが、それは僕の勘違いでしかなかったのです。
最終巻なのに広がりを見せる展開に「もしや…」と思いながら読み進めると明らかに不穏な雰囲気を感じる展開に。

そして迎えた最終戦、最後のページをめくって「…えっ!?」と声に出してしまうぐらい驚愕しつつ、僕は何も宿命を背負って生きた事の無い自分の境遇に寂しさを感じながら帰宅するのでした。

近況
2009年は周辺で新井英樹がブームに。
人生のバイブルでありビジネス書でもある「宮本から君へ」から始まり、色々読んでいたらナイスタイミングで始まった新連載「SCATTER -あなたがここにいてほしい-」。
流れで広まる花沢健吾。『「アイアムアヒーロー」で毎週月曜日が楽しみだなあ』と、のん気な事言っていたら次々と周囲で巻き起こる"リアル「ボーイズ・オン・ザ・ラン」現象"。
今年の出来事はどうやら一生のトラウマになってしまいな福岡店コミック担当(髭)です。

小倉店・コミック担当/有冨 (でも気が付いたらディスク担当になっていました。)


第1位:「フープメン」川口幸範

全17話でばっちり打ち切られたジャンプ連載のバスケット漫画です…。

今のご時世天下の週刊少年マンガで長生きしようと思ったら、わき目もふらず読者にサービスし、小さなお子様にも大きな婦人がたにも喜ぶ要素を入れなければいけないのは自明の理です。
その意味では同時期に同じジャンプではじまり、現在も連載を続けている「黒子のバスケ」はあっぱれとすら言えます。

いっぽう、凡人が高校で部活を始め、努力して活躍できるようになった−しかし全国優勝とかスポーツで大学に行くとかそういうわけではない−主人公が、自分の高校生活に満足して卒業していく、というのはおよそ子供から大人まで夢中になって読める話とは言い難かったと思います。

しかし、最終回までのラスト4話は本当に素晴らしい展開でした。
誰もが桜木花道や越前リョーマや安仁屋恵壱になれるわけではないのですから。川口先生の次回作に心から期待します。


第2位:「SKET DANCE」 篠原健太

今年もどうやら打ち切られずに一年乗り切れました。

このマンガを読む楽しみは、ハンパじゃなくすべった時のガッカリ感と、稀にツボにはまった時のニヤニヤ感を楽しむものだと気がつきました。

その意味でいうと9巻収録の「ハズカシ・ガール」は最高でした。まさか21世紀の週刊少年ジャンプで『恋人じゃないけど恋人のふりをするレギュラーキャラ話』を見られるとは思いませんでした、ありがとうございます。


第3位:「おたくの娘さん」 すたひろ

作品自体は好きでずっと読んでいたのですが、今年発売の7巻にやられました。 ネタバレになるので詳しく言及しませんが、まさか作中でしつこく出てきた『めぞん一刻』ネタが伏線だったとは…。
大変失礼な言い方ですが、すたひろ先生が想像以上にキチンと作品の構成を考えて漫画を描いていることがよくわかりました。


第4位:「ゆうやみ特攻隊」 押切蓮介

この不況のおり、マガジンZが休刊になった今、同じような立位置であろうコミックシリウスが休刊しないか気になります。ゆうやみはちゃんと続いてほしいから。

最新5巻の部長の暴れっぷりを見ると、この作品は『本格ホラー世界に少年マンガ的なムチャなキャラが降臨したらどうなるか』を実践しているように思います。
すると、実は押切先生版「うしおととら」なのかなあ。「ミスミソウ」や「プピポー」など、定型的な世界に異分子を放り込むのが好きなのかも>押切先生


第5位:「信長協奏曲」 石井あゆみ

「アオイホノオ」目当てに買い始めたゲッサンですが、この作品のおかげで毎月買う楽しみが増えました。 織田信長を扱った作品の中でもトップクラスのアフビートさ。計算なのか天然なのかわからない妙な間。

現在の流行りと真っ向から対立するような絵柄 (とその絵に全く合っていない軽いノリの会話) 。この先どんなオチが待っているのか想像もつかないですが、この戦国ブームになんとか乗っかって…むりだな。


第6位:「巨乳ファンタジー」 WAFFLE

ええ、コミックではありません。PCゲーム、いわゆる『エロゲー』です。 しかし、この一年で読んだどんな小説よりもワクワクしました。

鬼畜戦士ランス+無責任艦長タイラー+ヤン・ウェンリーみたいなノリの主人公がファンタジー世界で立身出世するストーリーは単純に楽しかったです。18禁シーンをカットして一般ノベル化して欲しい。


第7位:「うらめしや」 魔木子

時代小説ブームのなか、江戸時代を舞台にしたコミックスが今後流行る…といいなあ。


第8位:「ミラクル・ランジェリー」帯ひろ志

名前だけは知っていたセクシーコミックの名作がついに文庫になりました。感想… スゴイなあ。 担当は連載当時すでに中学生でしたが、それでもこの内容を当時見ていたら度肝抜かれたと思います。さすが「オレってピヨリタン」の月刊少年チャンピオン。


第9位:「藤子・F・不二雄大全集」藤子・F・不二雄

とにかく、ただただこの復刊を喜ぶばかりです。もうFFランドの二の舞は (個人的に) しません。毎月買います。買ってます。みんなも買って。


第10位:「ヤンキーくんとメガネちゃん」 吉河美希

連載3年目にして、ついに足立花がメガネをとりました。もう『メガネちゃん』じゃねーじゃん、というツッコミはなし。かわいければいいんです。


おまけ:「コップクラフト」 賀東招二

竹書房ゼータ文庫の開店休業に伴って、代表作「ドラグネット・ミラージュ」も中断…だったのですが今年ガガガ文庫で復活…したのですが、ティラナがロリ化。 がっかりですよ賀東先生!

近況
年末に体調を崩しました。熱や鼻水もつらいのですが、関節痛とわき腹痛がひどい…。

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小倉店・TOY担当/有馬


第1位:ONE PIECE 尾田栄一郎

スリラーバーク編では、グダグダ感を感じ楽しめなかったのですが、インペルダウン監獄の話あたりから自分の中で再燃し、今では最強白ひげと海軍本部との戦いは、毎週興奮して見ています。
映画も始まったので早く観に行きたいです。


第2位:JIN-仁- 村上もとか

ドラマをきっかけに漫画の存在を知り、普通にブームに乗っかった感はありますけど、やはり面白いものは面白い。流行には理由があると思いました。
現代の医者が江戸時代で医術を繰り広げるのは読むたびに毎回ハラハラします。


第3位:鉄拳チンミLegends 前川たけし

やはり、個人的に不動な鉄拳チンミ!!
通背拳VS通背拳はシビれるものがありました。やはり、チンミは最高です。


第4位:賭博堕天録カイジ 和也編 福本伸行

ようやく、始まった和也編。
早速、和也との対決があると思いきや、和也が作った小説の話。なーんだと思いきやさすがカイジ、面白すぎます。


第5位:彼岸島 松本光司

個人的に定番の彼岸島。
1月には映画公開も控え盛り上がってくれることを祈りながら続きを購入している感じです。正直現在グダグダ感を感じてますが、友達が吸血鬼になったあたりはハラハラさせられます。

名古屋店 コミック担当 飯田 2009年コミックベスト


1位 押切蓮介 ピコピコ少年

押切蓮介の自伝です。 彼がそうだったように、ファミコンから始まる日本のゲーム業界の成長とともに生き、ゲームに支配された子供時代をもつ方には、同じ感覚を共有できる貴重な一冊です。

読めば読むほど、自分と重なっていくのではないでしょうか。 駄菓子屋のしょぼいアーケード機体に憂鬱だったり、秘密基地でゲームボーイをしたり。 (ライトボーイの存在なんてこれ読むまで忘れてました) 大人になってもゲーム脳まっしぐらなダメ人間向けのステキすぎる漫画です。

格ゲー、ファミコン、メガドライブ、ゲームボーイetcの単語に過剰反応する方は是非オススメです。むしろ読んで下さい。 プレステではなくセガサターンを選んじゃう方にもよいと思います。

ゲームのために生き、これからもゲームに全てを捧げる者としては、捨て置けない一冊となること間違い無しです。 押切蓮介がもっと好きになりました。


2位 山田 芳裕 度胸星

世間ではモーニングの「宇宙兄弟」が面白いと流行でしたが、宇宙飛行士モノで山田芳裕描いてたなあ・・とあらためて思い出しますと、やはりこちらに軍配が上がり、今年は何度も度胸星を読み返した年でした。

主人公三河度胸の宇宙飛行士を目指す仲間との過酷な訓練、その間にも火星では先発の宇宙飛行士が謎の生命体に襲撃を受け・・。といったSFでもあります。 完結してくれればもっと完璧なんですけどね!


3位 たいようのマキバオー つの丸

みどりのマキバオーが大好きな私はこれももちろん大好き。
「白い奇跡」の血はヒノデマキバオーになっても受け継がれています。
敵が強ければ強いほど、自分も成長していける! 泥臭い熱血マンガ、そして戦った敵との友情がたまりません! (馬だけど)


4位 へうげもの 山田 芳裕

何年も前から話題作ですが、自分の中では勢いが落ちません・・。
じぶんの「へうげもの」単行本は常に枕のあたりに転がっており、寝る前や起床後には巻数かまわず乱読します。


5位 とろける鉄工所 野村宗弘

溶接工の漫画って読んだ事ないです。
特殊な世界を読みやすく、面白く描いています。
おもわず「鉄工所で働いてみたいなあ・・」なんて思ってしまうほどですがきっとそれは幻で実際はめちゃキツイはず!

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福岡店コミック担当:植田


星守る犬 村上たかし

心を優しくさせてくれる作品です。
…出会えてよかった。

自分は犬を飼った事がないのですが、飼う時がくるならば、こんな関係になりたい。 自分を愛してくれる犬、自分が愛する犬にも精一杯の愛情を。
そんな気持ちにさせてくれました。
ありがとう。
感動の涙がこんなに、温かいものとは思いませんでした。


ファイトじじいクラブ 山本健太郎

子供のころのストレートな気持ちを思い出します。
人の気持ちを素直にストレートに受け止められる、そんな子供が目の前に現れた漫画でした。

こんな子供ばかりだったらさぞかし、いい国になるんだろうな。 思わず本を読みながら、主人公を応援してしまいました。

自己紹介
早いもので入社して一年が過ぎてしました。
仕事もまだ、覚えないといけないこともいっぱいあり、一日一日があっという間に過ぎて行っている日々です。 これからもがんばっていきます。

福岡店 コミック担当 岡部


霊媒師いずな

「地獄先生ぬーべー」をコミック、アニメともに見てた自分にとってはたまらない作品。 主人公がいずなに変わり、掲載誌が青年誌になったこともあり、セクシー度が大幅にアップしたことは嬉しい限り。
また、出会い喫茶や派遣社員切りをはじめとした時事問題をはじめ、いずなが助ける人達が社会人が多く、大人向けの作品となっております。


信長の忍び

4コマ漫画の大家であり重野なおき氏による戦国時代活劇。タイトル通り織田信長、豊臣秀吉といった有名武将が多数登場。信長に仕えた千鳥を視点を通じて物語が展開。

この作品の最大の特徴は戦国武将達を偉人としてでは無く等身大の人間として描かれている所。 甘党の信長、不死身のパシリ・秀吉、ツンデレのおね、など人間味あふれるキャラクターとして戦国武将の新たな一面がかいまみえます。

また戦国時代や武将の結構こまかなウンチクもあり、歴史好きには思わず笑みがこぼれる作品。

2009年良かったこと
会社のすぐ近くにお引越し!なんと通勤時間が1時間半⇒5分に短縮。
自分の時間がたくさんとれるようになりに日々の生活にもハリがでてきた。よかった!

2009年悪かったこと
入社してジムを休みがちになると体重が20キロ近くも増加!
リバウンド王の称号を得る。「継続は力なり」という言葉の意味を深く学ぶ。よかった!

うめだ店 奥田 (きらり) 09年に読んだコミックスベスト2 (トップ2)


(1)ソラニン 浅野いにお 小学館

王道も王道でしかもかなり前の作品なんですが。。
10年春に実写映画化が!!宮崎あおいで!!あの「ソラニン」の歌詞に曲を付けてるのがアジカンで!!!!!

もう動画で予告編が見れて「ソラニン」も断片的に聴けるんですけどたまらんわけですよ!!!! 100回位観ました! 予告だけで鳥肌+泣きです! (原作読んでなくてもネタばれしてしまいますが)

実写化ってー原作完結してないのに。。とか、全10巻くらいのを無理やり2時間で。。とか、キャスティングが。。とか色々言いたくなりがちな担当ですが。。 これは。。。ソラニンは。。。間違いなくキマス!!!!!
ということで漫画の素晴らしさもさることながら映画への爆発的期待値でランクインです。


(2)サムライソルジャー 山本隆一郎 集英社

担当が、今毎週一番楽しみにしている奴です!
熱いぜ十二鬼衆!バビロンの鬼丸はいつ登場すんだ!リョーキの喧嘩はまだか!! 先が気になって仕方ないんす。。ワンピースよりも。
ここ最近のヤンキー漫画?ではダントツです!

自己紹介
コミックス担当で写真集も担当してます (暫定で。。) きらりいろ写真集館してます。

09年気になった出来事
出来事というか。あまりに今年1年過ぎるのが早すぎて、これを40回くらい繰り返してしまうともう死ぬの?なんて少しブルーになったこの年末です。

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小倉店・小野 小倉店のしがないTOYスタッフです。


第1位:さいとうたかを ゴルゴ13

去年もでしたが、やはり今年も一番。
アニメにもなりゴルゴも身近になりました。文庫版の出版ペースがちょっと落ちましたが、しょうがないですね。


第2位:STAR FISH PSP エルミナージュ2

えー、いきなりTVゲームなんですがいいんでしょうか。
なんていいますか「21世紀版ウィ○ードリィ」って感じのゲームです (←なんだ それ) 。

最近の美しいCGバリバリ、キャラグリグリ動きまくりとかいうゲームでは全くな いんですが、いつのまにか一人延々ネチネチやってる自分に気付いて驚きます。
派手さはなくても遊べるゲームって作れるんですね。

PS2で第1作、DSで1作のア レンジが出たんですが、どんどん改善・改良されていってるのもGOOD。今回いろいろ新システム導入してますが、次回作であまり飛ばし過ぎないよう。


第3位:講談社 宮下秀樹 センゴク天正記

2008年から好調連載中ですが、現在マンガであまり日の当たらない「能登畠山家」の家臣 (遊佐続光とか) が登場していて、マイナー武将大好きな自分としては目が離せません。
彼らの存在あってこそ著名な将の活躍が輝くのではないでしょうか。 にしても、描くの大変なんでしょうけど、ヤンマガの休載多いな・・・

福岡店コミック担当 中島


宮本から君へ

今年はこの本に揺さぶられ、翻弄された一年と言っていいほど自分にとっては、ディープなインパクトでした。

物語のセオリーを破壊し、仕事に恋に奥歯を噛んで全力疾走する熱血営業マン・宮本。 彼から送られる怒涛の叫び。これほど読んだ後、世界の景色が変わっって見える作品は少ないです。

ぜひ「自己満ズリセン野郎」な人生を、スキップして生きてきた方にこの本を読んでほしいのです。

09年で気になった出来事
『藤子・F・不二雄大全集』が発売されたことです。
毎月の支払いが地味にめんどくさかったり、読むのが追いつかずにたまったり、棚にもう入らない等、うれしい奇声をあげた、そしてまだこれからもあげ続けます。

グランドカオス コミック担当 竹内


私が今年読んだ本の中で、一番印象に残っているのは、「新GoodJob」の2巻。

ファミレスで読んでいたにも関わらず、泣きかけました。
衆人環視の中で恥ずかしいことに。

GoodJob全体は、大手建設会社の一般職員、つまり事務職員さん達が職場で、仕事や同僚との関わりを通じて、ちょっとした「きづき」をしていくオムニバスのショートストーリー。

それなので、各話、ほのぼのしていて、でもああ!そういうことって大事だよね!って共感したり、改めて自分もこういうことは気をつけようと自分の行動を省みたりできる内容で、あまり、感動して涙する類の漫画ではありません。

けれど、この2巻のWork9話ではちょっとした大事件が起こります。
ベテラン社員の村田さんが、長く勤めているものの一般社員である自分達には何ができるか、存在意義は何かという話をしていた翌日、大失敗をしていたことが発覚します。 書類のコード入力ミスで、関連業者が倒産の危機に晒されてしまうのです。

自分を責めながら帰宅した村田さんは、村田さんが最近落ち込んでいることを心配している母親に対して父親が言っている言葉を聞いてしまいます。
「あの子はちゃんとお勤めできる子だ。
今までだって色々あっただろう。
それをクリアしてるから長勤めできているんだから。」
ドアの影でその言葉を聴き、わーっと泣き崩れる村田さん。
自分が初歩的なミスをしてしまい、大変な事態になったことを打ち明けます。 それを受けて返した村田さん父の一言が、涙腺を刺激してたまりませんでした。

眼鏡で、小太りで、7:3分けで。
ちょっと歩いていたらぱっとしないような、そんなどこにでもいる日本のお父さん代表、という感じで描かれているお父さんの一言。 じーんと感動し、全ての父親がこういうお父さんであってくれればいいと心から願いました。 こんなお父さん達が日本を支えているんだな。 支えていてくれて欲しい、支え続けて欲しい、と。 久々に理想の父親像を見た気がしました。 というわけで長文になりましたが、その台詞の勝利で今回は新GoodJobをお勧めします。

09年で気になった出来事
犯罪者が逃げる心理と方法論。 後は擬人化ブームがどこまで自分の生活を侵食するのか。

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小倉店 事務所 野津


何度も観ちゃった、読んじゃった・・・・映像 第1位:小公子セディ

ハウスの「世界名作劇場」より。 小公女セーラはあまりにも有名。 だからこっちは「マイナー」なのかもしれないけど、私がこれから子育てをするママさんに是非観てほしい激押しの作品です。

当時○学生だった私がリアルタイムでかじりついていました。それはもう純粋な曇りなき心で観ていました。 ガンダムWカトル役で有名な折笠 愛さんのデビュー作品でもあります。セドリックは車の名称元としても有名かも。

主人公、セドリック=エロルは齢7歳にしてアメリカの下町から一転イギリス貴族の跡取りとなるちょっと逆シンデレラストーリーなのですが、今の私にとってはセドリック (通称:セディ) の純粋な心に、初めは厳格で頑固だった当主であるおじいさまが骨抜きにされていく物語です。 なんというショタ・・・・

・・・でも本当にセディのような子供が欲しいと切に願うのであります。 思えば日曜日のアノ時間帯、18時のサザエさんから始まるアニメゴールデンタイムのラストを飾るハウス食品のアニメ。 有名な文学をお子様にもわかりやすく・・・で長く続いたシリーズとなっていますよね。

ハイジとか、フランダースとか元の文学は知らなくても (おい) 誰もが知ってるのは、このシリーズのおかげ、というわけですね。 セディも元は「小公子」という文学です。

セディを通して子供の教育の在り方なんてものを考えてしまう年頃になってしまった自分にはちょっと驚きでした。 (上であんな事言っておいて・・・) やっぱり躾は大事ですよ!


コミック 第1位:絶対可憐チルドレン

チルドレンはどうでもいいんです。主人公だけど。
原作コミックから入ってしまったからか、アニメの方はイマイチのめり込めないのですが・・・・ 皆本くんステキじゃないですか・・・・・それに京介様も。

眼鏡属性で料理が出来て頭脳明晰、優しさ爆発の皆本くんはちょいと私の相方に似ているんですけど (頭脳明晰は微妙・・) 、やっぱり京介様は格別。私はツンで隠れデレが大好きなんです。

コミックに収録されている一部には読みきりで掲載された「水元」バージョンもありますが、私は今の本編の設定が大好きですよ。 でも元エスパーだった皆本くんもみてみたい・・・・気がします。 京介様にとあるフラグが立ちっぱなしなのがちょっと・・・・ねぇ。皆幸せになってほしいですけど。

うめだ店 コミック担当 氷室 2009年面白かった作品を順不同でご紹介します。


「以下略」 平野耕太

ひとまず、無事出版してくれたソフトバンクさんに感謝ッッ!

以前、角川の雑誌に掲載されていた「進め(以下略) 」は、幾度と無く発売予定が立つものの結局発売はされず、ヒラコーさんのブログが閉鎖するたびに、出版社との間で何かあったんだなぁ…と悲しみにくれる日々でありました。

2009年12月現在、今のところブログがまたもや閉じてしまったものの、ドリマガでの連載は無事続いており、テンションもいつも以上にパワーアップして一安心…といった感じです。

個人的にとても好きな回は、隠れオタのヤクザが出てくる回と、その舎弟がダメなオタになる回で、あとはまだ収録されてませんが、中二病になる回がとても面白かったっス。 そろそろ2巻をッ!といった感じで。


「バチバチ」 佐藤タカヒロ

今のところチャンピオン内で一番面白いと思う作品。
相撲を題材としたこの作品は、悪役 (ヒール) 対極悪 (ヒール) という、実にプロレス的なショーアップを施された宿命のライバルである二人が、死を賭して戦う様は非常に面白く、とても熱いです。

売りである取り組みのシーンも非常に丹精に描かれており、これからもチャンピオンの柱になってほしい作品だと思います。ただ単行本が入手困難で、増刷を願いたい一作です。


「アイアムアヒーロー」 花沢健吾

花沢健吾先生の作品にはいつも足元をすくわれてしまう…
この作品もそんな感じにいい意味で裏切られてしまう作品です。

連載初期は「いったい何がしたい作品なんだー」と思いつつ読んでいたのですが、丁度単行本の1巻ラストであんなことになろうとは…!と、単行本派の人は思わず週間スピリッツに飛びついたに間違い無いと思う作品です。

私自身もとにかく先が気になって仕方なく、連載されていない号はため息をついて冒頭から読んでいく所存であります。


「アイゼンファウスト」 長谷川哲也

ナポレオンや青狼記をはじめとする数々の漢らしい作品で知られる長谷川哲也氏。 氏のイメージをいろんな意味で根底から覆されてしまった作品がコレ。

原作はエロい方の山田風太郎で、やたらとセクシャルなシーンが出てきます。 それに伴って主人公をはじめとする男キャラのイチモツが千変万化します。 そのバリエーションはまさに平成の横山まさみち。
編集部の担当 (女性!) に「ち○こマンガ」と言われていただけの事はある作品。そんなわけでノミネートです。


セクシーダンスガイ ユビキダス大和

オンヌ! (挨拶) 読めば読むほど癖になってくる作品として「ユビキダス大和」を。

全ての登場人物がいい感じにマッドで、毎回破天荒な話になりますが、オチはちゃんと纏まってるという、ルノワール兄弟の職人技を垣間見た感じがします。
この作品の所為で、言葉の端々に「私のセクシーダンスで」と言った枕詞をつけてしまいそうになり、既の所で言葉を飲み込む次第。あぶないあぶない…

自己紹介
2009年は、数々の情けねぇ失敗を繰り返し、仕方ねぇという許容の心でお許しを頂いた日々。来年こそは歪みねぇ働きをしていきたいと思う所存であります。

2009年気になったこと
2008年後半あたりから様々な週刊誌が節目を迎え、それに伴った数々のスピンオフ作品が掲載されました。 その中でも、最近漫画ゴラクに掲載された「劇画大噴火 小池一夫回顧録」が大変印象に残りました。
出てくるアシスタント時代の作家が、コレでもかというほど巨匠な方々で、今の僕の知識では語れないぐらいすごい作品でした。 これからも小池一夫作品を語れるぐらい精進していこうと思います。

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小倉店・藤野/少年コミック担当してます。しかしゲームとかにも手出してます。


第1位:鉄のラインバレル

新刊も出ましたし、何度読み返してもやっぱり良い出来だと思います。
しかしながらアニメの印象が強いのか、色んな人から、あぁあのアニメ?と言われるので発狂しそうになります。 あれは違うんだよぉぉぉぉぉぉ!!! アニメなんかでラインバレルの良さはまぁぁぁぁったく表現されてません! 良かったのはオープニングと、動くヴァーダントは死ぬほどカッコイイ、ってだけでした。

ヴァーダントのこう、剣を複数抜く時のバサっ!っとした時がたまんないですよ。感動して鳥肌立つは、涙も出るは、で大変でした。 やっぱりロボット物は動くと凄まじい破壊力がありますね。

ややや、気を抜くとすぐロボットに話しがそれてしまいますね。
ラインバレルは早瀬の物語なんですよ! 好きな子、ましてや自分すら守れずに、友達に守られている無力な自分。 悔しい所の話じゃないです。好きなものぐらい自分で守りたいもんです。

そんな所に降って来たのが、今まで求めていた力だったら…。 そりゃぁ調子に乗りますよ。弱かった自分サヨウナラ。今から俺最強ですから。 勉強できる、先生の評価もいい、ケンカも強い。 男なら自分に酔うには十分すぎる要素です。

でも主人公ですからね、目覚めるんですよ、自分の本当にしたかった事に。
せっかく友達と仲直りして、また1からスタートしようとした時に友達死亡。 友情とかに涙もろいタイプなんで号泣でした。 なんて涙を誘う演出なんだー! 危うくコミックスが水濡れする所でした。 森次さんの幼少話にもグっときました。

この話を読んだ後に1話から読み直すと、早瀬初マキナ戦であるVS森次戦がより面白いです。 差し詰めあの時の森次さんは過去の自分と戦ってたんですよね。はぁぁぁぁぁ過去との戦いも素敵だぁ。

過去との戦いと言えば、最新刊でちょっと気になる人が出てましたねー!
たぶんあの人ですよね…?? やっぱり戦うんですかねー。また号泣フラグっぽいんですよねー。 ティッシュを用意して次巻を読もうと思います。水濡れだけは勘弁。


第2位:放課後のカリスマ

私自身、学生時代に歴史の先生に怒られっぱなしで、歴史上の人物なんて全く興味ないんですが、クローンと聞いただけで読みました。

クローンって言葉に極端に弱いです。双子にも激しく憧れてます。残念な事に、双子に生んでもらえなかったので、クローンが欲しい今日この頃。 シンメトリーって美しいです。 同一の固体でありながらも、別々の意思を宿しているなんて……ロマンを感じませんか? もちろん私はクローン側がいいです。 自分であって自分でないのって楽しそう。 入れ替わり生活とかもしたいですねー。夢だけが膨らみます。

そんな楽しい私のクローン生活とは程遠く、ほの暗い雰囲気が良い作品です。 クローンと人間の隔たりって言うんですかね?一線引いてる感じがどちらも人間らしいじゃないですか。

もちろん主人公好きですが、一休が好きすぎて困ってます。 黒髪、短髪、眼鏡、普段へらへらしてるのにたまに真剣な表情になるのがツボです。 クローンについて1番考えてるのも一休だと思うのでまたこれが…! 個人的に絵も好きなので何度も読み返してます。 読む本に困っている方がいれば是非!

グランドカオス コミック担当 堀井 2009年ベストコミックス


くぼたまこと 天体戦士サンレッド

今更ながら原作全部読みました。
ニコ厨な俺にはアニメがあまりにもおもしろく、いてもたってもいられずに即買い。この本を手放すことはないでしょう。

だって、さっと一品があまりにも役に立ちすぎる・・・いくつか作ったけどうますぎ。トリとキャベツの蒸し焼きが手間がかからずに俺的ベスト1。


なぐも。 ラジオでGO!

今年も沢山の萌え4コマがお目見えしました。
けいおん!の爆発具合なんかはまだまだ人気も衰えないところ。しかーし、今年の俺のヒットはラジオでGO!。

昔、リスナーだった頃の自分がここにいる。マヂでいる。最近のwebラジオだっておもしれーのでラジオ好きが読むと悶絶モノになりまっせ。


紺野 あずれ こえでおしごと!

最近流行りなエロっちい全年齢コミックス。
この手のジャンルはネタが命だと思ってるんですが、声優・・・しかも女子高生素人にエロゲ声優。なんだこのオンパレードは俺を萌え死にさせるつもりか?フェチ度MAXなこやつが今年の1番で。

今年気になったこと
12月まではマイケル・ジャクソンの死去が今年トップの衝撃的な出来事だと思ってました。
・・・アノ小沢発言が飛び出すまでは。天皇陛下ばんざーいとか気持ちはぜんぜんないですが、歴史好きなんで皇室は漠然と日本の象徴だよなあと思ってたんです。 いやあ、アノ発言はすごいなあ、次の選挙で民主党議席が大幅に減って、小沢落選とかあったら、おもしろい。

小倉店・事務所/眞崎


第1位:ONE PIECE 尾田栄一郎

今更ながらのランクインです… というか、自分は今年新しいキャラクターにガンガン惹かれた年だったのですが、この作品にもまた一人大好きなキャラクターが出来ました! ボア・ハンコック!蛇姫です。 んもう!ハンコック可愛い可愛い!たまらんです。

ラブストーリーを見たい訳ではありませんが、 彼女とルフィのあれやこれやは読みたいです。尾田先生お願いします!

とにかく彼女が可愛くて可愛くて、彼女の同人誌まで買い漁る始末です。手に負えません。 という訳で、ますます面白くなってきたこの作品が今年のナンバーワンです!

自己紹介
相変わらずSM●Pは大好きなのですが、今年は新しいキャラクターにハマった年でした。

福岡店 松田


終わらない青春・変わらない日常。

ある2月から3月に日付が変わった日。
「生きていることをラッキーと思った。」

ありふれた言葉だが、強く心の中で想った。
・・・。
「生きていることをラッキーに想った。」

今日も、普段と変わらず、テレビ塔を煙草を吹かしながらぼんやり見ながら想った。 普段と変わらず、天神の道路は乗用車が犇めき、無表情な顔が並んでいた。
普段と変わらず僕の眼鏡のレンズは、曇っていたが、僕の眼には、昨日とは違う街の景色・人の流れが写った・・・。

世界は、昨日と何も変わらない。変わったのは、自分。
幸福を手に入れた者が失うモノ・・・。
それは、過去に先行投資して無くしたナニかだろうか?
願わくは、もうナニも失いたく無い。

そう考えていたら僕を呼ぶ声が聞こえ、
昨日と変わらない日常の中に眼鏡のレンズを吹きながら非常階段の扉を開けて戻った。
【よしもとよしとも】と出会ったのは、高校二年・1995年の冬だった。
平凡な進学校に通う僕は、大学進学を考えていたが、終着点である目標が定まらず、
熱心に勉強に打ち込む訳でも無く、可も無く不可も無い日常を過ごしていた。
そんな時、彼の作品に出会った。

コミックCUE Vol.2号掲載作品「ツイステッド」。
”不慮の事故”により、死亡した、ピアスを付け、スミを入れバイク好きな男子校生【ツヨシ】。
神のイタズラ?
”不慮の事故”に同時に居合わせ軽傷ですんだ結婚を間近に控えた売れない漫画家【ハルミ】の体に精神が同居することになった。

「理想と現実」。
永遠のテーマに翻弄される、まだ生きている【ハルミ】と死んでしまった【ツヨシ】。
答えなど無い、あるならば、残酷な摂理しか存在しない。

10年前の僕は、30歳の自分を想像出来なかった。
いや、想像しなかった。しようとも思っていなかった。
生命を維持することに努力が必要でない環境に生まれ育った僕は、日常という僕らの世代にとって最大の”敵”であり、且つ人類の最大の”幸福”という日々を過ごしてきた。

昨日と変わりない日常を溢れるヴァイブと思わぬ悲劇を吹き飛ばして、僕らはゆく・・。
戦争を知らない世代の僕らは、日常という名の戦場を進む。
「ありふれた毎日。」
ある2月から3月から日付が変わった日の夜。
僕は、珍しくユメを見た・・・。
女神が出てきて、僕に言った。
「ロックンロール〜!!!」
ユメから覚めた僕は、見慣れた天井を見て「生きていることをラッキーと思った。」

自己紹介
担当 TOY全般、カード・シール、時々コミック (松田 州弘)

2009年で気になった出来事
よしもとよしとも8年ぶりの新作「見張り塔からずっと」

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小倉店 LIVE担当/松永


第1位〜!!!「クローズ」「WORST」高橋ヒロシ

文句なく担当が今年一番と断言するのはもう昔からのカリスマ的この作品! 『クローズ&WORST』…です。 何を今さら…ですが、担当は今年初めて読んだのです。

映画『クローズZERO』を家にあったから何気なく見たらハマッしまい、やはり同人誌を買い漁っておりました。
原作も面白いよ!という話は周囲から聞いていて、読んでみようとは思っていたのですが、どんどん時間は過ぎ去り…最近思い切って単行本を全巻購入致しました。 面白い!!面白すぎる!!!本当にビビリました。

登場人物が男前揃いすぎますし、乙女の最も苦手とする『戦闘シーンのみ』 でも無いですし。 むしろギャグとか、キャラ達のメチャハートフルな人間関係が すごく感動しました。乙女は男の友情に弱いのです。

本当はその中にかなりヤバイ妄想を抱いている私ですが、色々な方面から殺されそうなので その辺に触れるのは個人的なブログとか、本とかそういった時に語る事にします (笑) 。 何故…何故もっと早く読んでいなかったのでしょう。

実家にもし『クローズ』や『WORST』があったなら絶対に家族全員でハマっていた事でしょう。 我が家は昔から父が週刊、月刊の少年ジャンプ、マガジンを毎週、毎月欠かさず購入しており、『チャンピオン』には全くの無縁だったのです。 多分この単行本を持って帰ったら皆喜ぶだろうな…なんて思いました。

皆で楽しめる本って良いですよね。我が家では『クッキングパパ』とか、『YAWARA!』とか『今日から俺は!!』とか『おれは鉄平』とか皆で見ていました。 大体私が中途半端に借りてきた本を父が見て、続きが気になって全巻揃えてしまう…というパターンでしたね。

いつもやっていたのは父や弟も好きそうなマンガの場合、一巻だけ買ってきて、 皆見そうな所に置いておく→すると、数日後には全巻家にある。という感じでした。父や弟が揃えてしまうんですね〜自分でもセコイ事やってたな〜と、ふと思い出しました。
話がかなりズレましたが、現在『WORST』ごっこが私の周辺で流行っていまして、 かなり楽しいです。

良く行くオカマバーのママは当然『マリ姉』しかも料理も上手ときたもんだ!!
偶然武装戦線七代目頭の村田将五っぽい格好をしていた友人は『将五さん』です。

ちなみに好きなキャラは…
一位…花木 九里虎&黒澤 和光
二位…リンダマン (林田 恵) &坊屋 春道
三位…藤代 拓海&村田 将五
四位…九能 龍信&美藤 竜也 …まぁ、何故『&』なのかは……。
この二人の友情が好きなのです。フフフ。へへへ。
こんな友情うらやましい!! (ケンカばかりしてる二人もいるけど…)


そして2位…「ラッキードック1」です。

本ではありませんが、これはもう、BLゲームの中では今までで一番ハマりました。 もちろんいっちばん好きなのは電話の王様ベルナルド☆ 声がね…声がもう皆様ご存知。超カッコイイお方なので見た目も好きですが、声が本当に堪らないのです。

普通の構成員だった主人公が、ボスから『幹部全員脱獄させたらお前がボス』 という無茶苦茶な命令で成り上がっていくのですが、もちろんBLゲームなので それだけでは終わりません。

いや、むしろイケメンだらけの幹部達と主人公の恋 の方が主なのですが、その内容の壮絶さはプレイしてからのお楽しみという事で…。かな〜り燃えました。是非ともオススメなゲームです。 BLゲームの中で担当的には今までで一番でした♪


3位…賭博黙示録カイジ・・・

の、同人誌にハマりました。
原作も映画もまだろくに読んでおらず、いきなり同人誌にハマってしまったわけです。

結構周囲では聞く話ですが、同人誌→原作という流れは私の中では初めてでした。 ほとんどの同人誌は原作を読んでいないと説明等も無い為『意味が分からない』ものですが、カイジだけは何となくすんなり読めました。 どこが可愛いのか自分でも説明できないのですが、カイジは何か可愛いです。 ダメ人間なところが可愛いのでしょうか…? しかし原作をまだ読んでいないのでハッキリわかりません。 もしかしたら同人誌のカイジは見た目が可愛いので可愛いと感じるだけかもしれ ません。でも可愛いと思うものは可愛いと思うんだから仕方が無いですよね。 一応若干はアニメも原作も見ています。原作に至っては知人が 演技を交えながら声に出して読んでくれたので、その演技が気になりすぎてよくわかりませんでした。 もう同人誌の可愛いカイジのせいで、原作の個性的なカイジが可愛いく見える程になりました。これから原作を読み、新しい扉を開きたいと思います。

グランドカオス コミック担当 松原 2009年ベスト


(1)「TOP10」

今年はウォッチメンやフロムヘルなどが翻訳出版されアラン・ムーアファンならずアメコミファンにはたまらん年だったと思います。でも、僕があえてベストに挙げるのは「TOP10」!!

彼の何か暗い作品の中でも異色を放つ作品でパロディーありサスペンスありの刑事ドラマ群像劇。 とにかくテンポの良いストーリー展開っていうか「ノリ」っていうのがホント、僕向きで好きです。

街の住人が全て超能力の持ち主なんすけど、クスリやったり、金でセックス買ったり、同僚の死で泣いたりスゲー人間臭い。 だらかこそキャラクターを愛せるんですよね。

2巻の巻末には日本版オリジナル特典トップ10のショートストーリー付きでお腹いっぱいになりました!!


(2)「まだ、生きてる・・・2」

物語冒頭から付きあってた彼女に「結婚して亭主の仕事が派遣って耐えられないのよっ!!」という別れ話を出され、その派遣の仕事すらクビになりプー太郎と化す目も当てられない負の連鎖コンボを受ける主人公 (30歳) 。

リアル過ぎて「うぁ、重ぇな・・・」と読み進めるのを躊躇いながらも結局、彼の行く着く先がどこなのかが知りたくて一気読みしました。 とりあえず、何か人生迷ったら人間、原始生活に戻るべきなんだと僕を悟らせてくれた一冊です。

正月、休みが取れたら仲間と共に山に登ろうと思いました。探さないでください。


(3)「スンズクの帝王 オリは毒薬」

僕はお金大好きです。札束目の前に出されると喜んで尻尾振ります。 だけど、お母さんが作ってくれたおでんの味は忘れません。

この物語の主人公「毒薬仁太郎」もとんでもないヤツなんすけど義理を忘れていない。 群馬の方言とその義理堅さが鬼畜な彼のキャラクター性をどこか憎めない男にしています。

毒薬はジョージ秋山氏の作品のスター俳優らしく他の作品にも登場しているというので来年は氏の他作品を読んでいきたいなと思ってます。


(4)「B砂漠の40日間」

高校生の頃、毎年のように年末のテレビの深夜番組で大友克洋氏の「AKIRA」が放映しててあの映像と音楽に衝撃を受けたのを覚えています。 金田のバイク捌きがめちゃカッコよくて自分もバイトしてスクーターを買い友達と一緒にツーリングに行き風になったのもいい思い出です。

その大友克洋氏や宮崎駿氏など世界中のクリエイターに影響を与えたフランスの漫画家「メビウス氏」。 今年は関西では京都国際マンガミュージアムで彼の展覧会やイベントをやったりとまだまだ日本では情報の少ないバンド・デシネが大いに盛り上がったのではないでしょうか。
店頭でも「メビウスありますか?」という探究をちらほら聞くようになりました。

そんな彼の飛鳥新社から出版された作品。 フランス語はからっきしできませんが、これセリフが一切ないんで画集を見るような感じで楽しめました。


(5)「フラクション」

駕籠真太郎氏がミステリー作品を!?
「マジかよ・・・」と読み進めていくうちに結局最後は駕籠節炸裂。
やっぱこうでなくっちゃねと安堵させてくれた一冊です。
タイトルの「フラクション」って分数って意味らしいんですけどここにストーリーのヒントが隠されてたんですね。
でも、こういうの読んでるとホント誤解を受けやすいです。

自己紹介と今年気になった出来事:
コミック担当の松原央奈です。
アメコミ好きです。ぜひ買取持ってきてください!!
今年気になった出来事はやはり『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』公開!
ちょうど僕が中学から高校に行きはじめた頃、友達の間で「エヴァ見た?」が決まり文句のように話題にあがってて、そのときはセガから販売されたサクラ大戦にハマりまくって現実逃避してたモテない僕は「エヴァ?なんじゃそら」みたいな感じでしたが 大人になった今、「もっと早くエヴァを知ってれば!!」と後悔しています。
繰り返される世界でシンジたちが行きつく答えってなんだ!?
今から次回作がすごく楽しみで仕方ありません。

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小倉店 少女担当 宮崎


同級生/中村明日美子

これはもう、M氏コラムにて書かして頂きましたが!BL初心者の方にはほんっとにお勧めになります。 今年読んだ中ではもう常にナンバーワン!これより前に中村先生の話は読んでいたのですが、一番担当の胸に響いたのはこれ!これしかない!

話を読んだ後、恋がしたくなりました(笑)
ドラマCDまで手を出そうかと悩んだほどのハマりよう…助けてくださいぃいい。


アイツの大本命/田中鈴木

こちらもコラムにて書かせて頂いていますが 攻めの性格がたまりません。
どんだけ受けにメロメロで、エスッ気があるんですか? そして徐々に徐々に佐藤くんに恋していく吉田くん可愛いです。 ドラマCDも声優を見て吐血しかけました。
中村 中村 ゆーきゃぁぁぁぁああんn!!(阿部からハマってます)


DROPS/阿仁谷ユイジ

阿仁谷ユイジさんの本を手に取るのは、「カンゴク69」が初めて読んだのも今年が初です。 前々から知っていましたが、なかなか手を出す勇気がなかったのですがあらすじに惚れ込んで買った所ぎゅぅうんとツボつかれました。

この話はきょうだいそれぞれのお話。
末っ子の雫の話が好きですが姉たちの話も好き! 双子ちゃんの話もかわいいです。 二人で好きになった人は同じ人で、仲が悪くなるのかと思えば違ってて仲良く二人で1人の男性を愛する! あぁ、いい!仲がいい。一瞬百合?百合なのか???と思いますが違うんですよねぇ…。

ぽやぽやした性格もかわいいし羨ましいと感じました。長女の話も次女の話も好きですが最終的には末っ子雫くんのお話が好みどす。


今日からペット!/ことり野デス子

ことりさんの同人誌を買った後にこの本が発売されたことに2か月後気づいた奴です。 いつも遅いんですよ。はまるのも見つけるのも。 生徒と先生のお話ですがプラス幼なじみとなんとも担当のツボをつきました。

天才少年聖人に小さくされる藤原先生。
この先生の性格がぽやぽや天然ついでに眼鏡で好みすぎて好みすぎて年上受けってツボだなぁと思わされました。 しかし、ことりさんの描かれるちょめちょめシーンはなんだか新鮮だなぁとにやにやしちゃいました。


ベイビ・ベイビ・ベイビィ/小鳩めばる

珍しく発売前からほしかった本です。
手に入れるぞ手に入れるぞって言って手に入れたのは遅いのですが。

16歳差のカップルも萌えますが、担当漫画のアシをしているたかむぅとジローちゃん二人の話が好きすぎます。 ももも、もちろん智くんも好みですが担当はできればジローちゃん派(笑) 猫かぶってる攻めって担当のツボなんですよね。
実は狼なんだぜぇぃ!なのたまりません!裏表ある攻め はぁはぁです(笑)


カンゴク69/阿仁谷ユイジ

二人がかわいいかわいいばかりです。
浪人してしまいカンゴクという名の予備校にいる二人の話。 模擬で上位にならないと外に出られないとは何とも地獄!!?

そんな中の二人のあるきっかけの恋のはじまり♪ 主役二人も好きですが担当結構笑ったのは3つ子。 ツッコミ上手!知らんふり上手!満面な笑みですごいこと言いますよねぇ。

最後の最後の最後もおいしいところ持って行くし実は隠れ主役ですか?と言いたかったです。

グランドカオス コミック担当 森田


「はやて×ブレード」(新装版) 林家志弦 集英社

改めて新装版で読み返して、やっぱりみんなバカでした。
でも、バカだからこその熱さやまっすぐさ、果ては、悩みや過去のトラウマまでノリと勢いの力技で突き進んでいくキャラクターたちに、読んでいて気持ちがいいほどスカッとします。


「異国迷宮のクロワーゼ」 武田日向 角川書店

やっぱりユネがかわいすぎます。
容姿だけじゃない、彼女の持つ純粋さやひたむきさにはやはり心惹かれます。
さらに、武田日向が描くゴスロリ衣装に着物、さらには小物にいたるまでデザインの綺麗さと繊細さは逸秀です。

着物の柄も毎回変わっている細かさもすごいですが、それだけの数をデザインできるのもすごいです。
内容と絵で見せてくれる作家さんです。


「飴色紅茶館歓談」 藤枝雅 一迅社

個人的には百合まんが家では最高の方です。
この作品は藤枝雅の他作品に比べて百合色が強いのですが、読んでいて恥ずかしくなるくらいの清純なお話。特に芹穂さんがかわいい。 年上のお姉さんキャラなんですが、ぽやっとしていて、若干天然入っているところがツボです。
「五十年後も隣にいてね?」
の一言に完全におとされました。
イラストもモノトーンを基調にしたシンプルさがストーリーにハマッていていい感じです。

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うめだ店 コミック担当 山本 2009年ベストコミック


甘詰留太「ナナとカオル」

ナナとカオルがソフトSMを通して高揚していく雰囲気がとてつもなくエロです。 また、ナナが新しい刺激に開眼していく様がたまりません。
目隠し水着緊縛撮影という2巻の最後の方は変態としか言えないですね。最高です。


小原宗夫「瞳ダイアリー」

とある本屋でトラウマブック版を読みました。
ひと昔前のエッチな漫画は面白いですね。
現在主流の細い線ではなく、妙に生々しくて肉肉しい体のラインがたまりません。
「瞳のお風呂屋さんの巻」に出てくる女体恐怖症の彼の服装が、ガチムチな兄貴なのが時代を感じますね。


ヤマシタトモコ「Love,Hate,Love.」

好きだけど、好きだからこそ離れようとする52歳男。
この情けなさに萌えますね。
迷いがある時の憂い気な表情が美しい28歳貫通前の女。不器用な感じがぞくぞくしますね。 すごくピュアなやり取りにきゅんきゅんさせられた1冊です。

最近気になったニュース
違法ダウンロード規制法や児童ポルノ規制など、明確な線引きがされないまま施行されてしまいそうですね。 今後の動向に注目していなかなければなりません…。

うめだ店 コミック担当 吉野 これが私の2009年コミックベスト3


第1位 伊藤黒介「ベルとふたりで」

私が2009年で一番「何だこれは!?」と初見で衝撃を受けた4コマ漫画。
犬のかわいらしさが表向きのキモなのですが、よく読むと犬も含めて各キャラクターの表情がとても豊富です。 性格づけや体格・骨格に至るまで同じようなキャラを作らず…しかしちゃんとそれぞれキャラ立ちしている。

4コマという若干制限のあるジャンルで、これだけ複数のキャラを遊ばせるのは難しいと思うのですが、これをやってのけている伊藤黒介先生は、今後の活躍が楽しみな作家の1人です。


第2位 山上たつひこ「中春こまわり君」

帯に書いてある江口寿史氏の「大人のギャグ漫画」というコメントは、的を得ていると思います。
「がきデカ」はタイムリーな世代ではない私でも、現実的なシーンが続く中に時折魅せる絶妙の非現実的なギャグに、思わず含み笑いが出ちゃいます。 葛藤しながらもギャグを飛ばす中年こまわり君の哀愁がたまりません。


第3位 とよ田みのる「FLIP FLAP」

「ラブロマ」で“恋”を、連載中の「友達100人できるかな」で“愛”をテーマに、常に気持ちいいぐらいのド直球で表現している“とよ田作品”のちょうど間に生まれた短編快作。

山田さんに対する“恋”と、ピンボールに対する“愛”が、変に調和しているのが面白いです。あと、ちょっとだけピンボールやりたくなります。

出来事
2009年はノアの社長でありプロレスラーでもあった三沢光晴氏と、元ミッシェルガン・エレファントのギタリスト・アベフトシ氏の訃報がショックでした。
出来るならもう一度だけ、当時の馬場社長が感動して泣いた小橋健太とのマラソンマッチを…出来るならもう一度だけ、マシンガンと比喩された高速のカッティングギタープレイでCISCOを…観たかった…そして聴きたかった…。 無念です…。