アスペル・カノジョ 初版・帯付 全12巻 セット
お出しします!
売れない同人漫画描きの横井の家にある日少女が転がり込んできて...!
という掴みからラブコメ漫画の冒頭の始まりを期待させてきますが全く違うアプローチで展開してきます。
俗に言うメンヘラなどの単語も表立って認知されサブカルチャーの一つとして少しずつ理解されてきましたが、じゃあ実際にはどういった症状に悩まされているのか?と言葉で伝えるのは容易な事ではありません。
タイトルがアスペル・カノジョということでこの作品はアスペルガー症候群、という発達障がいの一つに焦点を絞ったお話です。あくまでこのカノジョ側である斎藤さんのようなパターンは一例でしかなく、千差万別それぞれ違った状態で現れてくのだそうです。
少しだけネタバレになってしまいますが、1巻から斎藤さんに手首の傷があることを横井さんは見つけるのですが、ここから目を背けずにずっと彼はこの漫画の私達の目となってアスペルガーに悩む一人の少女と向き合っていきます。
少し人と違う、何を考えているのか分からない、などの横井の部屋を出てからの周りの反応から斎藤さんの息苦しさがリアルに伝わってきて、心が抉られます。
この原作者の自殺を考える人たちに向けての言葉がとても無難でなにか特別なカッコイイ言葉でもないのですが、妙に心に残る。
それはこの作品の人物達の(良いも悪いも)台詞のように自然に耳に入ってきました。
決して他人事ではなくどこかで見覚えあるようなシーンも出てきたり、アスペルガーについての勉強にもなる極めて資料性の高い作品。
一生忘れない漫画を読みたい方におすすめです。
こちら、初版・帯付。原作者の萩本先生の言葉の優しさが赤で統一された文字に映えます。また、カバーも漫画の担当した森田先生の丁寧な線と塗りを引き立てるキャンバス地のような手触り。こいういった紙質は読み込んでくと凹凸がスレの差が出来てヴィンテージの味わいが出てくるのですが、画像のように真っ白な本体です。
札幌店 北國
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